型破りの人間愛経営

いかなる社会が到来しようと、住宅産業にたずさわる者として、人間にとって家庭とは何か、住まいとは何かを、常に問いつめながら住宅の供給を通じて、住環境の整備と国民の皆様が真の豊かさを実感できる明日の新しい住まい創りに真剣に取り組み、常に社会へ奉仕する心を忘れてはならないということである。これこそ私がトップとしての創業以来堅持してきた重要な経営理念である。20世紀は目前である。ウサギ小屋に住む日本人とEC諸国から批判されてから、すでに一五年ほど経った。創業以来、叔父の小堀林衛とともに苦楽をともにし、一貫して住宅の質と量を追求してきたが、21世紀へむけて住宅のコストダウンとデミング賞受賞への挑戦をかかげて歩み始めることになった。創立四○周年を記念してCIを導入し、小堀住研からエス・パイ・エルに社名変更、生活景産業を標梼したのは4年前の90年である。これまでの軌跡は「人間愛に生き抜く経営」に詳しく書いたが、ここでは叔父の小堀林衛とともに築いた住宅に関する基本的な考え方と、それを生み出した経営哲学をのべ、その基本にあると思われる私の人となりについて紹介したい。私は会社の器は社長の器で決まると思っている。遊びも仕事も自分を大きくしてくれるものであり、積極的に取り組み、快活で明るい社風をつくらなければならない。したがって経営の幹部も社員も基本的にネアカなのがいい。しかし、明るく真面目に苦労もし、ハンサムカンパニーをめざさなければならないと思っている。

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